国際ボランティアについて。
国際協力。
ボランティア。
私は、
震災復興のボランティアなど、
目の前で震災に苦しんでいる人達を助けることができるボランティア(緊急援助)は、凄く意味があって、目の前の人を助けることができる重要な役割だなと思う。
でも、
開発援助、
国際ボランティアとなると、
本当にその行為に意味があるのか?といつも自問自答してきた。
汚かったり不便な国があったとしても、それは日本と比較するから私達がそう思うだけで、現地の人にとってはそれが当たり前で、それがその人達の生活なのに、何故わざわざ私達がその生活を変えようとするのだろう??
その答えが分からないからこそ、
その答えを自分で探ってみたくて、
今実際に自分で国際ボランティアに参加してるんだけど。
ボランティアの定義は
ブリタニカ国際大百科辞典によると
無償で自発的に社会活動に参加したり,技術や知識を提供したりする人,またはその活動。
確かに今私がしているボランティアは無償で、社会活動に参加してる。
でも、技術や知識を提供できているかと聞かれると...?
私がもし、何か秀でた知識や技術をもっているのならまだしも、私には何もない。
だから、
今は現地のスタッフさんに与えられた仕事をしているだけ。
特別人材不足かと言われると、ボランティアが居るに越したことはないけど、優れたローカルボランティアも沢山いるから、わざわざ海外から来るボランティアがいなくてもやっていけると思う。
これに意味はあるの??
私がわざわざ日本から来てするボランティアなの???
現地のスタッフが教育した方がよっぽど現地語も使えるし、質の高い教育ができるんじゃないかって。
こんな気持ちと葛藤しながらの日々を送っていたんだけど、
少し前、私の参加するカンボジアのボランティア団体CYAの、ボランティアイベントがあるということで参加してきた。
そこでは、ボランティアの良さとかこれまでボランティアをしてきた人のプレゼンとかを聞いてきて、
- カンボジアでのCYAの活動によって、自国の教育の質や生活の質を高め、その国自体をよりよくしようと取り組んでいる。
- カンボジアの若者が、海外へボランティアに行くことで、帰ってきた後に自国をよりよくするために働くきっかけになる人材が育成できるかもしれない。
- カンボジアの学生が自分でお金を貯めて海外旅行に行くってことは、とてもとても大変だけど、ボランティア活動としてならば行ける可能性があるということ。
カンボジアは月200ドル程度の給料が一般的?で、バイトでは月100ドル程度しか稼げないみたい。
だから、学生が海外に行きたい!!と思っても気軽に行くことはできない。
だけど、ボランティアに参加すれば、300ドルさえ払えば、航空券とかも必要なくヨーロッパや、もちろん日本、世界各国に行くことができる。
そして、もう一つ、
- 海外からくる色んな国のボランティアと現地のボランティア、学校の生徒達が交流することで、現地の人達が海外の国に行かなくても、色んな文化やそれぞれの国の暮らしや教育制度、価値観などを学ぶことができる。
こんなメリットがあるんだなって、カンボジアという国側からの視点で初めて理解することができた。
日本側からの視点だけでは、
- 国際ボランティアに参加するにはボランティアしにいくのにも関わらずある程度の費用を支払わないといけないの何故?
- ボランティアってただの偽善者じゃない?
- 国際ボランティアに行くと言っても結局現地の人のために働きたいという目的よりは、自分がその国に行って楽しみたいって目的もあるんじゃないか?それに意味はあるの?
- なんの技術もない学生がボランティアに行ったところで何ができる??
そんなことばかりしか見えてこなかったけれど
今は、
私が行くことで、
- 私がボランティアに行くことで現地のローカルボランティアや生徒と文化を共有しあい、お互いの文化や生活の良し悪しを学ぶことができる。
- 私達と交流することで、現地の人達が自分たちの生活をより良くしようと思える原動力になるかも?
あと一つ思ったことは、
私たちはボランティアに参加する時に現地に月約4万円程度払わなきゃいけない。航空券は別で自費で払わなきゃいけないし。
正直約4万円もあればカンボジアでは何週間もの間観光できる費用にもなり得るから、
「高いなあ。」
って思ってた。
でも、まあ自分の経験を買うって意味で必要な費用だって自分に言い聞かせていたけれど、
今は、
私達がボランティア参加費を払うことで、
そのお金でそのカンボジアのCYAという団体の運営に使うことができたり、
カンボジアの現地の人達が普通に海外に行くよりは何倍も安く
ボランティアとして海外に行くことができる機会になる。
そしてそのボランティア達が海外で色々学んだ後に、その知識をカンボジアという国自体を良くするために生かせる人材になったら、
めちゃくちゃいいじゃん!!!!!!
って思う。
なにより、
私達の参加費が何に使われているのかを明確に把握することができる。(これは現地のボランティア団体の質にもよるけれど)
日本で〇〇に募金してください
ってゆう支援方法とかは、そのお金が本当に支援に使われているのか、時々心配になるから、お金の使われ方が明確なのは凄く重要なことだと思う。
自分自身も日本ではできない経験ができて、自分のこれまでの生活を振り返ることができて、海外の友達もできて、
実際に現地でのボランティア活動によって、どんなに小さいことでも現地の人達の生活を変えるというよりは、支えるキッカケになるかもしれない。
一石何鳥!!!?
そして最後に、
やっぱり思うこと。
その国を良くするのは、その国の人達がするべきなんじゃないかって。
その国の人がしたいように自分の国をよりよくする。
無理に他の国から来た外部の人間が、こうしろああしろと、命令するのは違うんじゃないかって。
でも、よりよくしたいと思うきっかけは必要であって、そのきっかけが、国際ボランティアであれたらいいんじゃないかって。
はじめてこういう考え方をすることができたから、今の気持ちを、今考えていることをブログに綴ってる。
この考えが正しいか正しくないかは、今はまだどっちでもいい。
これからもっと色んな国へ、色んなボランティアへ参加する中で、もっと色んな人と出会えば、さらに違った価値観を得ることは間違いない。
だから、
これはあくまで現時点で私が思い浮かんだボランティアというものの良さや本質。
だけどこの価値観で
国際ボランティアというものを見つめ直してみて、
初めて、
国際ボランティアって悪くないじゃんって思えた。