パリで出会った人のはなし。
ボンジュール!
こんにちは!
今日はパリで出会った人たちの話を書こうと思います:)
1人目はセネガル出身のフランス人
セネガルで生まれるが、
内戦によって国から逃げなければ生きられない状況になって、
小さかった兄弟と母親はなんとか難民キャンプへ辿り着き、
そこからヨーロッパの様々な国を経由しながらフランスへ難民としてやってきた人。
彼はフランスで暮らし始めてもう10年以上経っていて、
フランス語はもちろん(セネガルの公用語もフランス語)、英語、ドイツ語、スペイン語、セネガルの現地語を話せる5カ国話者。
彼との出会いは、私が宮殿からみえる夜景を見てる時に
「写真撮ってくれませんか?」とお願いされた時。
1回目はサラッと写真を撮ってそのまま特に何か話すこともなく解散。
そして2回目。
私が宮殿から帰る途中に、
また彼が周りをキョロキョロしながら誰かに写真を撮って欲しそうにしていたので、
次は私から声をかけて写真を撮ってあげました。
その時に、
"どこから来たの?"
の定番の会話から始めて、
帰る駅が同じ方向だったので一緒に歩いていくうちに打ち解け、
色んな話をしました。
途中、
「エッフェル塔のライトアップが綺麗だからおススメスポットを案内してあげるよ」
と言われ、一緒にエッフェル塔を見たりしながら帰りました。
彼との会話で一つ印象に残っているのが
話せる言語数について。
私は日本語と、日常会話程度の英語しか話せないことを知った彼が、
「英語と日本語しか話せなくて、もしこれから何かあって、突然別の国で暮らしていかなきゃならなくなったらどうするんだ!?!?」
と言われました。
その時私は
「別に私英語もカタコトだけどなんやかんや20カ国以上旅できたし、言語ってそんなに大事かな?」
と聞くと
「いやいや!大事だよ!仕事を得るためにはその地の言語がないと無理だよ!」
と言われ、そこから彼によるフランス語講座が始まりました。(笑)
確かに、旅をするだけなら言語って別に話せなくても何とかなるけれど
いざその地で暮らし働こうとしたら、
言語がないと仕事さえ得られないのか〜。と
私は語学学習が苦手な私にとっては、少しきつ〜いお話でした。
言語は話せなくても何とかなるけど、
話せるに越したことはない。
現地の人とも現地語が話せた方がより深くお互いを理解できるし...。
そんなことがあった次の日に
また別の人との出会いがありました。
ここ、誰もが一度はどこかで見たことあるんじゃないでしょうか、ルーヴル美術館です。
ここで美術館巡りに疲れた私が座って休んでいると、
一人のフランス人のおじいちゃんが話しかけてきました。
しかし、私には彼が何を言っているかさっぱりわかりませんでした。
「私はフランス語が喋れないよ」と伝えると、
「これはフランス語じゃない、英語だ!」
と言うのです。
「ッエーーーーー???
全然聞こえませんが、、、???」
なんて思いながらもとりあえず話を聞いていると
時々英語の単語ですが、大体はフランス語で話してるおじいちゃん。
イメージとしては、ルー大柴のフランス人verって感じ?(笑)
そんな英語?フランス語?を話しているおじいちゃんは、私に一生懸命知ってる日本人や日本文化を説明してくれました。
この時に私は
「やっぱり言語話せなくてもなんとかコミュニケーションは取れるしいいじゃーん。」
なんて思っていたのですがその後彼が私に突然謝ってきたのです。
そして私は「なんで謝るの???」と聞くと
「僕が日本語を話せたらもっと沢山会話できたのに...」
と言われました。
この時に私は愕然としました。
ここはフランス。
なのに私はフランス語を特に学ぼうともせず、
現地の文化が知りたいと言っても
現地人とコミュニケーションも取れない状態で何が分かるんだ、と。
パリでは、
これまで逃げてきた言語の壁に思いっきりぶつかりました。
でも、言語の大切さを身をもって感じることができたのは良かったと思います。
苦手だからとトライもせずその道を絶えてしまうことはもうやめよう。と決めました。
今日はなんとなく重い内容の記事になりましたが....
旅はこういう出会いがあるからこそ楽しい!