Enaの旅〜ホームステイとボランティアで世界一周〜

Enaの旅~ホームステイとボランティアで世界一周~

2018.10~ 世界中の人々と暮らす旅してました。

ホームステイ先にお金を請求された話

 

 

前記事のタンザニアでのホームステイの話の続きをしようと思う。

 

 

4日間、友達の紹介でタンザニアダルエスサラームでホームステイをさせてもらった。

 

 

ホームステイに行くきっかけは、

 

私がボランティア後、治安が悪いと有名なタンザニアの大都市ダルエスサラームに行くことは決まっていたけれど、数日間暇な時間を潰そうかと迷っていた時、

 

友達に

「私のダルエスサラームのホームステイ先に数日間だけ一緒に来る?」

 

と誘われたから。

 

その友達は、ダルエスサラームで約2ヶ月の中長期ボランティアをしていて、その間彼女が泊まっていたホームステイ先。

 

 

友達がその家族に、

「数日間だけ友達を泊めてあげてもいい?」

 

と事前にアポを取ってくれていたから、お言葉に甘えて行くことにした。

 

 

そのホームステイ先では、

水も電気も無かったけれど、

 

ご飯を食べさせてもらったり、ベッドを貸してもらったりと、本当に至れり尽くせりの4日間だった。

 

 

そして私は、このまま去るのは流石に申し訳ないと思いつつ...

 

これまでのインドネシアミャンマーでのホームステイ経験から、

 

「善意で泊めてもらったのに、お金を渡してお礼をするのは逆に失礼なのかな〜〜」

 

とか呑気に思いながら、でもそれならどうやってお礼をしようかと考え過ごしていたけれど...

 

 

ホームステイ先を去る前日、

日本食を作ってあげたり、子供ちゃんへのプレゼントを用意してみたり、そして最後に少しだけお金を渡そうと思っていた矢先に

 

ホームステイ先のお父さんに呼ばれて

 

「○○○シリング払える?」

 

と4日分の宿泊費をがっつり請求された。

正直その額は、私が払おうと思っていた数倍の額で.......顔が真っ青。

 

 

 

その時、私はハッとした。

 

「善意で泊めてくれていた点ももちろんあるとは思うけれど...、お金儲けのために良くしてくれていたの?」

 

っと勝手にショックを受けたと同時に、

 

「おもてなしをしてくれるのが"当たり前"と、そんな風に自分が思ってるんじゃないか」

 

っと自分自身にショックを受けた。

 

 

 

普通に考えれば、4日間泊めてもらってご飯も頂いたりしてるのに、その間にお金が発生しないはずはないのに....。

 

旅中に色んな人に優しくされたり良くしてもらうことに慣れていたからなのか、

 

払おうとは思っていたにしても、

相手から請求されたことが"異常"と感じ、ショックを受けた自分がいること自体にショックを受けた。

 

 

 

請求された額は流石に高すぎたから、もちろん4日間の恩はあるにしてもその額は払えない。

 

 

だから、自分の泊まるホステルの金額などと照らし合わせながら、支払額は少し安くしてもらって払ったけれど....

 

 

自分の愚かさにショックを受けすぎて、

数日間このショックから立ち直ることができなかった。

 

 

あれだけ、周りの人すべてに感謝の気持ちを忘れずに旅をすると決めていたのに、

 

感謝してるつもりで、逆に感謝の気持ちを持っておけばいいとか、そんな軽い気持ちで旅してるんじゃないかと自分が怖くなった。

 

 

この後も、このホームステイ先の両親は私に優しくしてくれていたけれど、私はもう、その優しさを一切受け入れることが出来なかった。

 

 

朝ごはんを出してもらっても、食べることが出来なかったり....申し訳なさでいっぱいだった。

 

 

そんな時、まだ2歳のホームステイ先の子供が、

 

私の靴を出して並べてくれたり、懐いてくれたりして、

 

そんな姿をみて、

「ありがとう...」

と子供の純粋な優しさに涙が止まらなくなった。

 

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旅をしていると、

 

自分はまだまだ若いし、

旅人の中では女一人はやはり珍しいからなのか、

色んな人に良くしてもらう機会が本当に沢山ある。

 

 

そんな恩を、当たり前のように感じてしまうことがどれだけ恐ろしいことなのかを実感させられた。

 

今後の旅の中でもそういう機会はあると思うけれど、

 

そういう出会いに対して、本当に心の底からの感謝の気持ちを忘れないでいたい。

 

そしてそれを"当たり前"だなんて決して思わないでいたい。